皆さん、こんにちは。xxx株式会社(エイジィ株式会社)のヒーロです。
今日のテーマは「成果の出るインハウスマーケティング組織の作り方」です。
そこにまつわる「成果の出るマーケティング組織の考え方」を解説していきたいと思っています。
■一番重要なのは何を目的とするか
当たり前ですが、インハウスマーケティングの理想の体制は事業や会社のフェーズによって異なります。
インハウスマーケティング組織であるからと言って、全てのマーケティングをインハウス化する必要はありません。ヒト・モノ・カネ・ノウハウの観点からインハウス化をすることにより、どういうメリットがあるのか分析しながら行うのが良いと思います。
例えば広告費をそこそこ使う事業で、代理店費用が多くかかっているのであれば、リスティング機能からインハウス化をすればいいですし、CRMが重要な領域で長期的に見てノウハウをためていきたいときはCRMをインハウス化するのが良いのです。
どちらにせよ、インハウスマーケティングのメリットは「スピード」「コスト」「ノウハウ」であることから、それらを事業・会社として最大化できるところに取り組むことをおすすめします。
■より深い専門性の追求が重要になってきている
一つ一つのデジタルマーケティング技術の深化により、一人の人間が全てのマーケティングを担当するのが難しくなってきています。
(余談ですが、海外では特にクリエイティブ面においての専門性の追求が進んでいます。)
またその組織をメディア・システム部として一つの組織にまとめることにより、周辺領域のノウハウ共有が進むように設計していました。
参考までにマーケティング組織を記載しておきます。
SEOの専門性を追求するチーム。近年のSEOに対応するために、内部にテキストマイニングの研究部隊を含む。
リスティングの専門性を追求するチーム。Googleアドワーズ、Yahoo!プロモーション広告の運用はもちろんのこと、リスティングの自動化の研究も行う。
アフィリエイトの専門性を追求するチーム。アフィリエイト広告の運用から、アフィリエイト市場を作り出すことまで行う。
ソーシャルメディアの専門性を追求するチーム。ソーシャルメディアの運用・戦略構築・広告運用まで行う。
DSPの専門性を追求するチーム。DSPの運用からアトリビューション分析なども行い、運用の最適化を行う。
CRMの専門性を追求するチーム。顧客DBの構築から、ユーザー接点の最適化、メルマガの配信まで行う。
分析の専門性を追求するチーム。各事業部や他のチームからの依頼に分析結果を返したり、hadoopの導入まで行う。
サイトのディレクションやUIの専門性を追求するチーム。サイト制作の中心として制作ディレクションを行ったり、ABテストでUIの最適化まで行う。クリエイティブの部隊もここに属する。
サイトのコンテンツの専門性を追求するチーム。コンテンツの目的を読み取り、それに応じた最適なコンテンツを作成する。
■事業を理解しながら、マーケティングをオーガナイズするチームも重要
そのため、事業ごとにマーケティングチームを立ち上げました。
事業の戦略構築から入り込み、それをマーケティング戦略まで落とし込み、その戦略をもとに各専門性をもったチーム動かす形にしました。
また各事業のマーケティングチームが集まる会も設計し、ノウハウを横で共有する仕組みも導入していました。
■まとめ
■最終的に重要なのは実行
成果の出るマーケティング組織の作り方として、基本的な考え方を記載してきましたが、結局一番重要なのは、マーケター・エンジニア・デザイナーが一丸となって「実行」することです。
あなたが作り上げたチーム全員で、その施策がいかに利益につながっているかを議論し、それを軸にPDCAを繰り返していくことが成功に秘訣だと考えています。
この内容が少しでもインハウスマーケティング組織を作る上での参考になれば幸いです。